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太極拳と私(7)「老いて益々盛んなり☯」

太極拳と私(1)「ドミノ倒し!」で既にお話ししました、約20年前に太極拳をやめることになった原因は、 その頃(30代後半)股関節の痛みと歩行障害が起こり、検査の結果先天異常が発覚したことでした。 以下は、「ドミノ倒し!」からの抜粋です。↓   臼蓋形成不全、というものでした。歳とともに股関節変形症へ移行することが多いのだそうです。 その後自分で調べて取り組んだ運動療法やセルフヒーリングで、股関節の痛みや時々発生した歩行障害は、かなり改善していきました! が、日本で長いこと学び指導員資格を取った太極拳、 大きく足を開き低い姿勢になる動きや、片足を高く上げる動きなどは、以前のようにはできないままでしたので、趣味としてもやらなくなっていきました。   ところが、一連の「ドミノ起こし」の中、 その出来なくなった太極拳の型も、再び以前のように出来るようになってしまったのでした!😮 そして、その状態が8年間ずっと続いています。 😆   さて、 自分が元気になれば、気になりだすのは周りの方々の不調。 指導員資格もある事だし、すべての套路(型)もまた出来るようになったし、 自分が編み出した「日常動作太極拳」を必要とする方々にお伝えすることはできないか? という思いが出てきました。   自分自身まだまだ試行錯誤中とはいえ、驚くほどの良い結果を出している。 お伝えする方法はゼロからの試行錯誤になるけれど、 そこも正直にお話しして、無料モニター生徒さんを募ってみよう! と考えまして、   太極拳指導をスタートしましたのが、2014年でした。   初めはこちらに住んでおられる日本人の方々数名。 それから職場でも希望者を募りました。   2017年、我が家の引っ越し&リフォームで忙しくなるまで3年間続け、   「日常動作太極拳」の伝え方教え方を、日本語とオランダ語両方で作り上げていくことが出来ました。 「まさしくこういうのを求めていた!」と言ってくださった生徒さんは素晴らしい健康改善の結果を出し、私としても大きな自信につながりました。   2019年はアントワープの空手クラブから有料で「太極拳体験レッスン」をやってほしいという依頼があり、 自分の体験を通した太極拳をお伝えしたところ何と大好評を頂き、 その後も是非レッスンを続けてほしいという話でしたが、会場予約が取れないうちに、コロナにな

太極拳と私(6)「ドミノ起こし?!」

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太極拳で気を付けるように言われた姿勢や動きを、習っていた当時は 太極拳をやっている時だけ 気を付けていたわけですが、 日常でも気を付けるよう言われたのか? 記憶がありません。💦   言われていたのかもしれません。が、若い時はヘンな姿勢でも無理な動きでも何とかなってしまう。だから、全然聞く耳持っていなかった可能性も。💦💦 30歳頃に障碍者介助で酷いぎっくり腰を起こしたことがありますが、 治ってしまえばまた忘れて気を付けなくなってしまう。 人間にとって、習慣を変えることほど難しいことはないそうですね。しかもその必要性をあまり感じない、となれば尚更。    その無理をずーーーっと続けて40代後半でもう~~それが効かなくなり、逆に言えばそのお蔭で、習慣を変える決意が出来た!  というか、そうするしかないところまで追い込まれていました。 私より2つ年上で同じ病棟同じ仕事をしている看護助手Hさんは、腰、膝、足、手に手術を受けまくっており、長期病欠を繰り返しています。 そういう例は以前から沢山見てきており、それだけは避けたいと思ったのでした。💦   自分のクセが出るたびに、気付いたらやめ気付いたらやめ、の繰り返し。更に太極拳の姿勢と動きを、 意識的に仕事現場に応用していきました。 仕事がきついお蔭で、うっかり以前の動きに戻ればすぐに痛みが出る=アラームが鳴るのは、大変ありがたいことでした。 ひじょ~~~に地味でコツコツで忍耐のいることでしたが、 やると決めたらとことんやるのが、私の良いところです!  そして、結果は意外に早くやってきました! 太極拳と私(1)「ドミノ倒し!」でお話ししました、2009年頃の以下の惨状↓、   改善されていた股関節の痛みと歩行障害が、ぶり返してきました。右側だけだったのが、今度は左側も。 つづいてドミノ倒しのように、 腰痛、膝痛、首こり病、両腕の腱鞘炎、指の関節変形症、アキレス腱炎症、 外反母趾による歩行困難、 更に、慢性逆流性食道炎の急激な悪化、アレルギー体質も悪化、 挙句の果てに、尿漏れが始まり、どんどん酷くなる一方!   これらすべてが、「日常動作太極拳」の試行錯誤を始めて2,3年の間に、ドミノ起こし(?!)のように、次々に改善!😆    医療機関通いはもちろん、 膝サポーター、腱鞘炎アームバンド、外反母趾インゾール、塗り薬各種、

太極拳と私(5)「再発見、再認識!」

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どういう経緯で生まれたのか、はっきり記された文献は残っていない「太極拳」。   一説によると、 道教の修行僧たちが度々盗賊に襲われ、高僧が道教の教えを活かした護身術を作り出し、それが後に健康法としても発展していった、ということです。 太極拳の開祖は「鶴と蛇の争い」を見て閃いた、という説もあり、確かに太極拳には動物の動きを取り入れた型が沢山あります。   日常の姿勢と動作から自分のクセを取り除くようになった私は、「これは太極拳の姿勢と動きだ!」と気付いたと同時に、 「そうか! では太極拳こそ自然な姿勢、自然な動きだったのか!」と思ったのでした。 6年間習って指導員資格まで取ったというのに、私は太極拳の最中だけその姿勢と動きをしており、普段は自分のクセに任せて立ち、座り、動いていたわけです。😣   人間の、5キロもある頭をてっぺんに乗せての直立二足歩行はそもそもバランスを取りにくく、筋肉の余計な緊張を起こしやすいと聞きます。そこに人間ならではの心因性の緊張もプラスされ、不自然な姿勢、不自然な動きが続くことで、様々な体の不調も招くようになったのでしょう。 野生動物から、しなやかで効率の良い動物本来の動きを学び、道教の礎である自然の法則・宇宙の法則を尊び、 心と身体のバランス、自分の内側と外側の調和をどこまでも取り戻していくことで、 凶暴な盗賊もその大いなる世界に巻き込まれ取り込まれてしまう、そんな拳法が、そもそもの太極拳だったのでしょう。   大いなる世界。   思い起こせば、 まだ20代だった私が太極拳を習った初日は、8年間お付き合いをした最初の彼氏と別れた翌日でした。 もう習いに行くことにして月謝も支払っていたため、仕方なく行ったのでした。 何もやる気がせず、重い足を引きずって会場に行き、 私だけが初めてだったので、他のできる方々に混ざって見よう見まねでぎこちなく動いただけでした。 が、 なんと、帰りはすっかり思考から解放され無念無想! 心は軽く足取りも軽く、来た時と同じ道がまるで別世界のように、宇宙への広がりを見せていました。   アレクサンダーテクニークがきっかけで、太極拳の素晴らしさを改めて認識するに至った私は、   日常動作のクセに注意し続けると同時に、 股関節が悪くても出きる套路(型)だけでも、また少しずつ初めてみよう!   と決心したのでした。✨   &

太極拳と私(4)「身体の癖をやめてみたら・・・!」

 アレクサンダーテクニークの創始者アレクサンダーさんは、イギリスの舞台俳優でした。   舞台で声が出なくなる!という俳優としては致命的なことが続くようになり、医者も原因が分からない。ならば自分で解決しようと思った彼は鏡で自己観察を繰り返し、遂に自身の動作の癖を発見! それを「やめる」ことで大改善を見たのが、このテクニーク誕生のいきさつと言うことです。 イギリスでは俳優や音楽家を始め、身体を壊しやすい介護職の人などが多く習っており、世界中に広まっている心身技法です。 さて、2011年に私もそのテクニークを学ぶ運びとなり、何かにつけて「肩前出し」をしているという癖を発見したと共に、 身体がいつも、前のめりになっていたことも分かってきました。   その背後にある心理としては(自己分析ですが)、常に若干「戦闘?体勢」、自分自身に対して、外界に対して、リラックスしていない。 意識は「今ここ」になく、未来(不安)や過去(後悔・自己批判)をひっきりなしに行き来する思考に囚われ、 早く「今ここ」から逃れたい、早く理想の状況を迎えたい、理想の自分になり、理想の環境の中で生きたいという意識下の焦燥感が、見えてきました。   身体の使い方のクセから、心の深くにある「恐れ」や「弱さ」が浮かび上がってくる。それを直視するのは、なかなかどうして「痛み」を伴うものでした。   とにかく藁をもつかむ思いで「乗り掛かった舟」でしたので、そのまま続けました。   日常の動作になるべく注意を払い、「肩前出し」と「前のめり」を意識的にやめるようにしたところ、 自分の姿勢や身体の動き方が、 あれ? 以前やっていたあるものとよく似ている!! ことに気が付きました。   それは、  はい。 そうです。   ・・・・太極拳でした!!!☯      

太極拳と私(3)「動きのクセで己を知る!」

アレクサンダーテクニークのレッスンを受けたのは、ちょうど10年前でした。 レッスンは、3シリーズ10回ずつ、計30回。   シリーズ1では、まず先生の指導に従い自分の身体の動きに意識を向け、自分の動きのクセを知る。  シリーズ2では、気付いたそのクセを、意識的にやめる。 シリーズ3では、それを習慣化させていく。   私の解釈によると、大体そういう趣旨&流れでした。   こういうレッスンなんだから普段通りに動いて先生にガンガン指摘してもらえばいいのに、私の場合は、うまくやろうとしてしまうカッコ付け気質が大変お邪魔虫でした。が、   それでも、私の最大のクセがわかりました! それは、何かと言うと肩を前に出してしまうこと! で、どういう時にそれをやっているのか? 「あ、やった!」と思ったら、すかさず意識を向けるわけです。   「てへっ」とか、「なんちゃってー」とか、「すんません」とか、 そんな気持ちを表したい?時に?やっているらしいことが分かってきました。 あ、またやった、またやった! ・・・こんなにやってた、肩前出し!!😱   いったい何が、私に肩を出させているのか?(なんか翻訳調?)   どうやら私は、 自分を堂々と見せないようにしている。  なぜか? 結局のところ、 あるがままの自分に、   自信を持っていないのである???!!! 😬        

太極拳と私(2)「アレクサンダーテクニーク」

副業のスタートを切ったとはいえ、未だに準備中で、 施術サロンをもっと居心地良いものにしようと思い直し、威圧感があった縦長の棚を別の部屋に移して、横長の天然木キャビネットを備え付けました。 キャビネットの上に、去年森を歩いていて拾った巨大な松ぼっくり二つと、小さな肉厚植物を飾りました。 壁が寂しくなったので、絵を飾ろうと思いオンラインで探しましたが、これ!と言うものが見つからず、 絵ではなくて、「書」もいいな! で、探していたら、 ふと、「縁」と言う字に目が釘付けに。 縁。 自分を信じるのは、難しい時もある。 何かあるとすぐにしぼんでしまう「自信」。 けれど、自分をこれまで取り巻いてくれた縁、自分もその中に含まれ孤立してはいないのであろう、縁。というもの。 これは、信じられる。いつでも信じられる。 これまでの出会い、今思い返せば、すべてが学ぶため、楽しむため、人生を豊かにするためのものだった。 ならば、これからもそう。これからサロンや教室に来てくださるであろう方々、満足される方、されない方、すべて「縁」。 ならば恐れることなく、ただ信じよう。 折しも「人との縁、大切に」という書が見つかり、おお、これにしようかな!と思ったところです。(縁は人だけではなく、動物も、場所も、物質も、すべてですけどね)   ・・・さて、のっけから話がそれましたが、 気功のF先生との出会いも、大きな縁でした。 前回お話ししたように、ベルギーに移住してからもたまーーーーーにいきなりメールが来て、それがいつも絶妙のタイミングで私に必要な情報だったのです。 そのひとつが、アレクサンダーテクニークでした。その頃(12年ほど前)私は、股関節から始まって身体中を順番に痛めており、老人科看護助手の仕事を続けることが危ぶまれていました。   アレクサンダーテクニークは、自分が無意識にやっている不必要な身体の緊張、不自然な使い方に気付き、それをやめていくことを学ぶ、というものです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%AF   仕事が原因で腰が悪い、などと良く聞

太極拳と私(1)「ドミノ倒し!」

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今回から、 オントスパニングス・フック三本柱のひとつであります、太極拳!☯ 私にとっての太極拳を、シリーズでお伝えしていきたいと思います! レイキと私(6)「ベルギー移住計画」    ↓ https://yorochumacchi-ko.blogspot.com/2021/03/blog-post_31.html で、既にお話ししたことですが、   ベルギーに移り住む直前、夫と父が健康上に大きな問題を来たし、 私自身も以下のような状況に見舞われました。以下「」内は、記事からの抜粋です。   「更に私自身が股関節に激痛を起こし、検査の結果先天異常が発覚。良くなることはないということで、太極拳指導は諦めるしかなさそう。平均体重日本人より10キロ重いベルギー人相手の介護系仕事にも、大いに疑問が!😧」   臼蓋形成不全、というものでした。歳とともに股関節変形症へ移行することが多いのだそうです。 その後自分で調べて取り組んだ運動療法やセルフヒーリングで、股関節の痛みや時々発生した歩行障害は、かなり改善していきました!   が、日本で長いこと学び指導員資格を取った太極拳、 大きく足を開き低い姿勢になる動きや、片足を高く上げる動きなどは、以前のようにはできないままでしたので、趣味としてもやらなくなっていきました。   こちらでもやろうと思っていた介護系の仕事も、そういうわけで介護士ではなく、 介護士よりは身体が楽な仕事、ということで、看護助手の資格を取りました。   オランダ語学校に通いながらボランティアをやっていた近所の総合病院で、 資格を取った看護助手としてすぐに就職できたのは、2004年1月。私は40歳でした。   そして、その5年後。 改善されていた股関節の痛みと歩行障害が、ぶり返してきました。右側だけだったのが、今度は左側も。 つづいてドミノ倒しのように、 腰痛、膝痛、首こり病、両腕の腱鞘炎、指の関節変形症、アキレス腱炎症、 外反母趾による歩行困難、 更に、慢性逆流性食道炎の急激な悪化、アレルギー体質も悪化、 挙句の果てに、尿漏れが始まり、どんどん酷くなる一方!   これでは病院の仕事は続けられない、と思ったのですが、 辞めるとしたら、他に何ができるのか?  先に進めず悶々としていた時に、ふと気功のF先生からメールが。   たまーーーに、思い出したようにメールをくださ