太極拳と私(5)「再発見、再認識!」

どういう経緯で生まれたのか、はっきり記された文献は残っていない「太極拳」。

 

一説によると、 道教の修行僧たちが度々盗賊に襲われ、高僧が道教の教えを活かした護身術を作り出し、それが後に健康法としても発展していった、ということです。

太極拳の開祖は「鶴と蛇の争い」を見て閃いた、という説もあり、確かに太極拳には動物の動きを取り入れた型が沢山あります。

 

日常の姿勢と動作から自分のクセを取り除くようになった私は、「これは太極拳の姿勢と動きだ!」と気付いたと同時に、

「そうか! では太極拳こそ自然な姿勢、自然な動きだったのか!」と思ったのでした。

6年間習って指導員資格まで取ったというのに、私は太極拳の最中だけその姿勢と動きをしており、普段は自分のクセに任せて立ち、座り、動いていたわけです。😣

 

人間の、5キロもある頭をてっぺんに乗せての直立二足歩行はそもそもバランスを取りにくく、筋肉の余計な緊張を起こしやすいと聞きます。そこに人間ならではの心因性の緊張もプラスされ、不自然な姿勢、不自然な動きが続くことで、様々な体の不調も招くようになったのでしょう。

野生動物から、しなやかで効率の良い動物本来の動きを学び、道教の礎である自然の法則・宇宙の法則を尊び、

心と身体のバランス、自分の内側と外側の調和をどこまでも取り戻していくことで、

凶暴な盗賊もその大いなる世界に巻き込まれ取り込まれてしまう、そんな拳法が、そもそもの太極拳だったのでしょう。

 

大いなる世界。

 

思い起こせば、

まだ20代だった私が太極拳を習った初日は、8年間お付き合いをした最初の彼氏と別れた翌日でした。

もう習いに行くことにして月謝も支払っていたため、仕方なく行ったのでした。

何もやる気がせず、重い足を引きずって会場に行き、

私だけが初めてだったので、他のできる方々に混ざって見よう見まねでぎこちなく動いただけでした。

が、

なんと、帰りはすっかり思考から解放され無念無想! 心は軽く足取りも軽く、来た時と同じ道がまるで別世界のように、宇宙への広がりを見せていました。

 

アレクサンダーテクニークがきっかけで、太極拳の素晴らしさを改めて認識するに至った私は、

 

日常動作のクセに注意し続けると同時に、

股関節が悪くても出きる套路(型)だけでも、また少しずつ初めてみよう!

 

と決心したのでした。✨

 



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