投稿

ラベル(ドタバタ遠距離介護)が付いた投稿を表示しています

ドタバタ遠距離介護(2)「いざ母の元へ」

イメージ
 ドタ遠(1)「序章」のつづきです。   2020年の年明けごろから、母の一人暮らしは、ついに難しい局面を迎えました!   銀行でお金を下したり、クリニック定期検診に行ったり、それまで出来ていたことが怪しくなり、敏腕ケアマネと優良ヘルパーさんのご好意&ご協力で、何とか凌ぎました。   そして、お金の事。   母の国民年金は、住んでいた団地の家賃にちょい足りない額で、父の他界後19年間、生活費はずっと貯金で賄ってきました。その残高がとうとう5月に底をつき、差し当たって私が海外送金。生保を申請するには、団地の家賃は高すぎるため引っ越しが必須。敏腕ケアマネの協力で生保受け入れ可のグループホームと特養をいくつか申し込み、ウェイティング・リストに名前を載せました。   夏ごろから、母は日々のお買い物も怪しくなり、続いて腰の痛みもひどくなったところへ「グループホームに空きが出ました」との知らせ! そこは実家から近く、環境抜群、評判も良い! 私も「できればここが」と目を付けていたのでした。それまでは施設行きを頑として拒んでいた母も、腰は痛いし衰えの自覚ありでグループホーム・デビューに乗り気! よし、このタイミングを逃してはならないっ!!    いきなりな三週間弱の休暇も、何と!有給で取ることができました!👍👍👍「全体のために個を犠牲にしない」ベルギー気質よ、ありがとう!! ただ「有給」に至っては、色んな偶然が重なっての事で、全く奇跡的でした!   一方、グループホームさんは、唯一の家族が海外在住という事が懸案事項となり、なかなか入居の最終OKが出ないっ!! 焦りが頂点に達する中、私は努めて冷静に、「ご心配は大変ごもっともです。がしかーし」と母が認知症になってから7年間、海外からのサポートが意外にうまく行きました過程をメールにしたため送付。やっと晴れてOKを頂き、帰国準備突入!    ベルギー出発は9月14日。ANAのフライトは目を見張るほどガラガラで、乗務員とお客の数が同じくらい?!に見えるほど。それでも接客態度は全く変わらない日本人は、本当に素晴らしい、と再認識。   羽田空港で受けたコロナテストは、結果が早く出る唾液採取の抗原検査に変わっており、これもラッキーありがたや! 投票所のような仕切りがあるところにみんなで横一列に並び、目の前にはレモンと梅干の写真が(笑)。試験

ドタバタ遠距離介護(1)「序章」

天然系で超健康優良婆、そんな母の認知症が発覚したのは、2013年の事でした。   老人看護・介護職員ほど、自分の親となると、凄い例を毎日見ているだけにパニックになる、という話も聞きます。 私もご多分に漏れず、しかも母は日本、私は海外、父はすでに他界、おまけに私は一人っ子、大パニックに陥る材料は十分すぎるほどでした!   「夫を置いて一定期間日本に帰り、母の介護をしよう」と思ったわけですが、 仕事の事収入の事、夫が当時うつ病だったことなど、簡単に決められることではなく、まずこういう時こそ努めて慎重に、なることにしました。   大変ありがたいことに、ご近所の方々や、おじ・おば達の、親身の協力を得ることができました! また本人は、認知症だという理解はありませんでしたが物忘れが多いという自覚はあり、すべて手帳に記入してそれを確認しながら生活、それが結構ちゃんとやれている!    その後母は要介護1の認定を受け、ケアマネとヘルパーさんのサポートを頂き、デイサービスにも通い、私自身は毎日母に電話と年に二回の帰国で、様々なことに対処してきました。   今は幸いネットで色んなことが瞬時に対応出来るので、スリルとサスペンスもありましたが、結局「長期介護帰国」することなく、何とかうまく行ってきました。もちろん母をお世話くださった方々の並々ならぬご好意なくしては、あり得ないことでした!   ところが、2020年の年明けごろから、・・・。   つづく