音楽と私(7)「小学校【世界の音楽】鑑賞教室で③」
「小学校【世界の音楽】鑑賞教室で②」の続きです。
船の上のアフリカ人たちは不安と恐怖の中、肌身離さず持ってきた太鼓を叩いたり、その辺の箱を叩いたりして歌を歌い、みんなで励まし合ったと言います。
そうして彼らは、キューバへと連れていかれました。
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そういう訳で、キューバにはスペイン人とアフリカ人が住むようになりました。
今のキューバは皆平等に暮らしていますが、 初めの頃はスペイン人がアフリカ人を奴隷として働かせていました。
が、スペイン人の中にも貧しいお百姓さんや心の優しい人も沢山いました。そういうスペイン人はアフリカ人と仲良くなっていったのです。愛し合って結婚し、混血の子供を産む人も沢山出てきました。
そうしてお互いの文化が影響し合って行ったのです。キューバの音楽も、長い年月をかけてアフリカとスペインの要素が、混ざり合ってできたものなのです。
さあ、それではそのことがよくわかるように、これからある一つの歌を、アフリカ風、スペイン風、そしてその両方が混ざったキューバ風、この3つのやり方で演奏してみますね。
https://www.youtube.com/watch?v=5itrPlP23U0 'Donde Estaba Anoche'
(YouTubeからご紹介できるのは、残念ながらキューバ風のみ、です。鑑賞教室では、この歌を伴奏打楽器のみのアフリカ風、伴奏ギターのみのスペイン風、そしてこの両者が混ざって更にコントラバスなども加わったキューバ風、で生徒さん達にお届けしました。)
(また、キューバ風には「マラカス」も入っていますが、このマラカスは、絶滅したキューバの原住民シボネイ族が使っていた楽器だと言われています。たしかにアフリカにはない楽器です。)
このようなキューバ音楽はソン(SON)と言います。ソンは、主にキューバの農村や田舎のほうを中心に発達し広まっていきました。
一方キューバの大都会ハバナでも黒人と白人の交流が少しずつ進み、それが音楽にも表れ、アフリカのリズムにピアノなどの西洋楽器が加わるようになりました。
それでは一曲聞いていただきましょう。初めはゆったりしたダンソンと言うリズム、途中からチャチャチャと言うリズムに変わります。
https://www.youtube.com/watch?v=OagCWe_oer8 'Pueblo Nuevo'
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