ベルギーのまとまらない話(8)「個人主義と孤独③ ~不可解さの裏には?~」

ベルまと(7)「個人主義と孤独②」のつづきです。

 

昨年9月にグループホームに引っ越しました日本に住む私の母は、

コロナ対策で、当初からずっと外出も訪問客もNGです。何が一番大事かを考えれば当然、と私も思います。

 

が、こちらでは、

コロナ状況日本と比較にならないほど悪いのに、病棟にコロナ患者さんがいない限りは面会者を受け入れようとするんですね! 既にお話ししていることの繰り返しで恐縮ですが。💦

ベルギーの他の病院や施設については多少の違いがあるようですが、少なくともうちの病院のうちの科は、そうなのです。

 

さすがに制限は設けられました。

面会時間は大幅に短縮され予約制となり、面会者は一人に絞られ、面会者と患者さんの間には透明プラスチックの仕切りが。そして面会が終わる度に消毒です。

 

昨年12月、何と!、面会を管理するための職員まで増員されました!😲

ここ10年ほど病院の人員削減がずーーーっと続いてきたのに、面会のためなら増員する?!😨 それを聞いたとき、「以心伝心」同じ思いで思わず顔を見合わせた同僚は、・・・そう、移民系の人でしたね。


そして、うちの科に配属された増員職員Eさん。

これまで前例のない職種なので戸惑いも多いようです。面会者からも「ここは刑務所ですか?!」と文句を言われたり。💦

もちろん刑務所じゃありませんから、Eさんも面会中その場で見張るわけではありません。

が、たまたま用があってその場に戻ると、面会者と患者さんが禁止されていること(マスクを外したり、飲食を共にしたリ、身体接触をしたリ)をしている場を何度か目撃したとのこと!

それを看護師長に伝えているそうですが、特に何の処置も取られていない?ようなのです。

また、場合によっては予約なしで面会が許されたり、

4人も5人も一斉面会が許可されたり!

「場合によって」の基準も❔❔で、Eさんも、このやり方には大いに疑問を感じる、とこぼしてます。因みに彼女も移民系。

 

我々移民系職員の面会を疑問視する声は、多数派を占める生粋ベルギー人職員と上層部の「うーん」にかき消されている、といったところでしょうか。大ざっぱにいうと。


ただ一人だけ、

最近うちの科に来た新規職員・作業療法士のUさんは、生粋ベルギー人ですが、私の考えに大賛成してくれました!

Uさんは、うちの病院に来る前は老人ホームに勤務されていて、そこで大クラスターがあり何と40人を超える入居者が死亡! ご本人を含む多くの職員が感染、1人は重症で今も後遺症に苦しんでいる、とのことでした。

そこまで経験された方は違うようです。


さて、ではこの多くのベルギー人たちの「うーん」には、いったいどんな背景があるのでしょうか??

 

私なりに思い浮かんだこと💡を、次回からつらつらお話ししていきたいと思います。m(__)m



つづく

 

 

 

 



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