ベルギーのイケてる話(7)「オラが村アントワープ!②」
ベルイケ(7)「オラが村アントワープ①」のつづきです。
のどかなウィルレイクも、ここ数年急激にアパート(日本でいうマンションでしょうか)建設が増え、野原や林が激減中です。
「一体どこからこんなに沢山の人が移り住んでくるのだろう?」と、散歩中に夫と二人で言い合って、ふと思いついたのが、「あっ! 団塊の世代が、家を売ってアパートに引っ越しているからだよ!」。
ベルギー人も高齢になってくると、家のリフォーム三昧もやりつくし、家・庭の手入れや階段昇降もきつくなり、アパートに引っ越す人が大変多いのです。
そして今、団塊の世代・ベビーブーマーがその「人生ステージ」に来ている、と言う訳で、当然アパートが足りなくなりますね。
自然が減っていくのはとても残念です😕、が、
我が町ウィルレイクには、まだまだ取って置きの、奥の手の、魅力があるのです!😤
それは、GEITESTOET(ヤギのパレード)!! 🐐 🐐 🐐 🐐 🐐 🐐
ウィルレイクは、昔ヤギの牧畜が盛んだったため、「Geiten dorp(ヤギの村)」と呼ばれていました。
この町で5年に一度行われる大きな祭典が、「ヤギのパレード」。昔の装束に身を包んだ地域の人たちが、ヤギたちと一緒に町中を練り歩きます。
1965年、ウィルレイク誕生1200年を記念したお祭りでこのパレードが行われ、あまりの評判の良さに5年ごとに開催されることになりました。演出家が付き、毎回趣向を変えています。
このパレードには物語性があり、ローマ時代まで遡る町の歴史、魔女狩りの時代なども経て、移り変わる人々の暮らしぶりと風俗を見事にユーモラスに再現しているのです。
パレードの参加者の中にはプロの俳優顔負けに観衆を沸かせる人たちもおり、町中がオープンシアターになったかのよう。
昔の馬車トラム
昔のカフェ
日本でいうところの「ラッパを吹くお豆腐屋さん」 のような、今ではもう全く見かけない昔の物売りなども登場し、年配の見物客が目を輝かせてお孫さんに説明している光景も見られます。
そしてこの「ヤギのパレード」という名称。主役はヤギで人々は脇役であるかのような視点が楽しいですね! 沢山の恩恵をくれたヤギたちのお蔭で今のこの町がある、と言う感謝の気持ちの表れなのでしょうか。
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