ドタバタ遠距離介護(19)「受け入れているか、いないか?」

ドタ遠(18)「名脇役になろう!」のつづきです。

 

母の遠距離介護にあたって、「老人科で仕事していてラッキーだった!」 と思うことがもう一つあります。

 

毎日のように新しい患者さん来られ、ご家族も見え、まあとにかく色んな人がいるんですよ、当たり前ですが。「認知症」ひとつとっても、千差万別。それこそ「極楽」から「地獄」まで。

 

そして、いつもお見舞い客に囲まれている人もいれば、1人も身寄りのない人も。では前者が幸せで後者が不幸かと言うと、実際ご本人とお話してみると全くそうとは限らないんですね。

 

何が違うのか。「状況」ではない何か、ですよね。「心の在り方」でしょうか。

・・・受け入れているか、いないか?

まあ、そんなことも仕事から学んだというか、感じたというか。

 

お蔭で遠距離介護・初期の頃、恐れたり不安になるより母と自分の「状況」をまず受け入れよう、という気持ちになり、そしてそれは、後々私にとって大きな心の礎となりました。


もう一つ心の指針となったのが、かつて読んだことがあり記憶に残っていた、これ。↓

 

昔アイヌの人々は、高齢者が所謂「ボケ症状」を起こすと、「爺様は神様の国に近づいておられる。だから我々とは違うんだ」と考えたそうです。

 

素晴らしいですね。ある意味、本当ですよね。

 

母を見ていても、忘れるって良いことだ、認知症って楽しい! と思うようになったり。だって気持ちがいつも「今ここ」じゃないですか! 

 

最近は「まっちーこって、私のムスメだっけ?」と言うことも出てきましたが、全然ショックじゃないんです、これが。「はい、今生ではムスメやらしてもらってます、まっちーこです。よろしくね💕」なんて言って一緒に「あははー」と笑ってます。😃😄

 

母もこのままどんどん忘れて行って、軽やかに穏やかに「愛」だけになって、神様の国に近づいて行ってくれれば最高です。そりゃ寂しさたっぷり入り混じりますけど、ね。それも人生の味わい。

 

受け入れれば心はそのまま「極楽」に、恐れて抵抗すれば「地獄」に近づく。超シンプルなんですね、きっと。

 

「不幸は全部自分が作っている」と言われる所以でしょうか。

 

皆さまはどう思われます?

 

 

つづく

 

 



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