ベルギーのまとまらない話(1)「個を主張するベルガエ族!」


ベルギーにベルギー語というものはなく、北部はオランダ語、南部はフランス語、東部の極一部がドイツ語です。言語圏の違いは、文化や気質の違いにも及び、国としてまとまるのが大変です!

 建国してまだ200年も経っていないこの国は、ベルギー人の夫に言わせると「ヨーロッパの余っちゃった地域を合併させた、つぎはぎ国家だよ」。

 

なるほど。では、「つぎはぎ」する前のこの地域は、どんなふうだったのでしょう?

 

かつてローマ帝国が広大な地域に支配を広げていた時、最も激しい抵抗にあい手こずらされたのが、今のベルギー地域に住む「ベルガエ族」だったそうで、

 当時から、長いものに巻かれない、「個」 を主張する人たちだったようです!

 ベルガエ族はもともとケルト民族で、ベルギーの語源ともなったベルガエは、ケルト語で「戦士」を 意味するとか。

 

・・・怖い国に来てしまったものです。(汗)

 

そして、5世紀ごろ。ローマ帝国が衰退しはじめ、ゲルマン系フランク族が(今の)ベルギー北部を占領、ローマ帝国はベルギー南部に後退。これがゲルマン系北部、ラテン系南部と、言語・気質・文化が分かれるルーツになったそうです。

 

その後この地域は、フランス、オーストリア、スペイン、オランダに代わる代わる支配され、ベルギー建国後は2度の世界大戦中ドイツの支配を受けました。第二次大戦後、ドイツからベルギー領土となった地域が、東部極一部のドイツ語圏です。

 

ということは、ですよ?

 

ドイツ語圏は別としても、北(オランダ語圏)と南(フランス語圏)は元々は同じ「戦士」ベルガエ族だったはずですね。「つぎはぎ国家」とは言い切れないようにも思いますが。

兄弟が長いこと別々の環境で育ち、大人になってから「今さら”兄弟だ”と言われてもさー、シックリこねえんだよなー」 と言う感じなのでしょうか。

 

まあそういう訳で、ベルギー人が、他の西洋人にも増して、国家や所属団体より個人を大切にする傾向があるのは、こうした歴史が深く関係しているようです。

 

そして離婚率も、何と、世界一、です!!🎊

 

最新の調査では、コロナ離婚にまだ至らずとも、夫婦三組に一組が危機にあるんだそうですよ!! スゴイですね~!!!

 

・・・えっっ?「お宅は大丈夫か?」、って??

 

ブログなどにうつつを抜かして、夫をほったらかさないようにしないと、ですね。はい。😌





コメント

yukari さんの投稿…
以前、中世ヨーロッパの歴史を勉強した時に、毛織物業で栄えたフランドル地域が中世ヨーロッパの商業に大きな影響を及ぼしたことが印象に残っています。なので、ベルギーとしての建国が200年と知って、意外でした!色々な文化や民族が融合して歴史を重ねてきた国として、とても興味深いです。日本のニュースではなかなかベルギーが取り上げられないので、まっちーこさんのベルギー情報をこれからも楽しみにしています!              
まっちーこ さんの投稿…
yukari様、コメントありがとうございます!!「毛織物業で栄えたフランドル地域が中世ヨーロッパの商業に大きな影響を及ぼした」、これ、知りませんでした、わたくし。(^_^;)
20年住んでるとはいえ、知らないことだらけです。こうして頂いたコメントから学ばせてもらえたりして、ブログっていいなあ!、と改めて思いました! また何かあったら、是非書き込んでくださいね!!

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