ベルギーのまとまらない話(2)「方言を貫く人々」
私が住んでいるアントワープは、北部オランダ語圏、「犬」で有名なフランダース地方に属しています。
「フランダース」は実は英語読みで、フランス語では「フランドル」、オランダ語では「フランデレン」、となります。これより以下は、元の呼び方「フランデレン」で統一させていただきますね。
フランデレンで話されるオランダ語は、オランダのオランダ語とは大分違い、更にアントワープ 始めそれぞれの地域で、独特の方言があります。
こ・れ・が・ま・た、キョーレツ!でして! !
アントワープ弁は、アントワープ語と言うべき!、というお話しはコメント欄でもさせていただきましたが、実は他の地域もまた同様、フランデレンのテレビでも、方言だとたいてい字幕が出る、それぐらい違います。日本だと、青森あたりの高齢者が話すと字幕出たりしますが、普通は出ませんよね?
職場の同僚が、「うちのファミリーは、オーステンデ(フランデレン西部・海辺)とリンブルグ(フランデレン東部)に散らばっていて、お正月に集まると、訛りの嵐でほとんど会話にならないのよね」と。
そのフランデレンの総面積は、日本でいうと長野県とほぼ同じ。どうでしょう? 長野県内で、地域によって、違う言語が話されている、と思ってください。💦
つまり。「まとまらない話」を無理やりまとめると、
「個」を主張するベルガエ族の末裔たちは、自分の方言も、頑として貫く!、ということです!
自分の話を分かってもらえるか、より、自分のアイデンティティーを全面に押し出す、ことのほうが大事だ、ということですよね、これは?
すごくないですか? 色んな意味で。
いや私は、これは、・・・ちょっとくらいは影響受けてもいいのかな、と思ったりもしますが。💦
残念ながら、若い世代は、あまり方言を話さなくなっています。私の職場・老人科などは、アントワープ語を学ぶには、最適の環境! お蔭で、コテコテになりました!👍
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